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2010.9.25発売 講談社 セオリー 2010 vol.5に掲載された内容です。


幸福な死に方


考え抜いた人に教わった「いい死に方」をめぐる28の智恵

「憂いなく老後を楽しむための準備」

「葬儀でのムダな出費はどう防げばよいですか?」

葬儀の費用トラブルは、その仕組みを知らないから起こること。日本初の葬儀相談員が教える、故人を気持ちよく送るための、葬儀総費用の節約術。

 葬儀費用に定価や市場価格はない


 「車が買えるほどの金額なのに、葬儀の場合は比較検討もしないで安易に決めてしまう消費者が多い。葬儀に関する知識さえ身につけていれば、金額トラブルの9割は事前に防げるのです」

 そう嘆くのは、日本初の葬儀相談員として活躍する市川愛さん。市川さんのもとには、想定金額をはるかに上回る請求をされたケースなど、費用に関する相談が多く寄せられる。

 「葬儀の総費用は大きく『葬儀費用』、『実費費用』、『お布施』の3つに分けられます。この『葬儀費用』がポイント。消費者は葬儀にかかるすべての金額が『葬儀費用』だと考えていますが、葬儀社の言う『葬儀費用』は意味が違います。

葬儀社がホームページや広告で謳っている『葬儀一式50万円』には、主に祭壇一式のレンタル料と棺代、人件費くらいしか含まれていないのです。精進落としの際の飲食代や供花などの『実費費用』、読経や戒名に対する『お布施』は別料金のため、葬儀一式50万円にそれらをプラスした金額が実際には請求されます」

  葬儀社と消費者の感覚のズレを埋めるためには、葬儀社に必ず見積もりを出してもらうこと。それも最低限2社に依頼することが得策だという。

 「優良な葬儀社なら、1時間程度でFAXで見積書を送ってくれます。葬儀費用には市場価格や定価がありません。仕入れた祭壇をいくらで貸すかも自由、葬儀社がそれぞれ利幅を決めるため、極端に言えば、まったく同じ葬儀一式でも50万、100万と違う場合もあるのです」

 葬儀社の選定の仕方が分からないときは、紹介業を利用して2社選んでもらうのも一つの方法だ。「定価が存在しない世界だからこそ、悪質な葬儀社の見分け方を知っていれば、お金や時間を浪費せずに済みます。例えば、入会金を払うと会員特典で大幅な割引サービスを受けられるというシステム。『会員価格で50%値引き!』と、耳当たりの良いことを言っていますが、葬儀社が独自に設定した金額からの割引なので、相場としっかり比較する必要があります」

 葬儀社の選択を見誤ると、あっという間にカモにされてしまう。「最近も悪質なケースがありました。突然ご主人を亡くされ、事前に準備をしていなかったため、警察に紹介された葬儀社に任せたそうです。しかし、遺体は葬儀社の一角に置かれ、見積書は何度お願いしても出してくれず、棺の大きさや火葬場も勝手に決められました。その請求額は葬儀の規模や形式を考えれば、通常よりも100万円以上も高かった。相談者は今でも後悔しています」

 警察や病院に常駐している葬儀社がすべて悪質とは限らないが、他社と比較できていたら見抜けたかもしれない。

最低2社から見積もりを取り葬儀社の善し悪しを見抜く

 公営式場の使用料は民営の5分の1以下

 
葬儀費用の次に覚えておきたいのが、『実費費用』の存在。葬儀総費用の約3割を占める。

 「葬儀費用に実費費用が含まれていない理由は、最終的な支払い先が葬儀社ではないから。

 葬儀社は返礼品を扱うギフト会社や、供花や花祭壇に使う花屋に対して、営業や手配を行う代わりに手数料を取っています。返礼品や花は定価があるので、どこの葬儀社でも金額に大差はありません。飲食費は、参列者が飲食をする場合でも、全員がしっかり食べることはほぼないので、予想人数の50〜70%で設定しておけばいいでしょう」

 実費費用にはこれらの参列者の数で金額が決まる「変動費」がある。式場使用料や火葬料、安置保管料がその代表的な項目だ。

  「とくに、式場使用料は場所によって金額が異なります。式場は公営式場、民営式場、葬儀社の自社式場に分かれますが、公営は平均的な民営の約5分の1以下と低価格です。常に混雑していますが、日程的に余裕があればおすすめ。 式場を持っている葬儀社は宣伝になるので、自社の式場を使いたがる傾向がありますが、公営式場の方が得な場合もあるので、お住まいの地域に公営施設があるかどうかをしっかり確認してください」

 葬儀費用と同様、『お布施』にも価格はない。ここにもお寺は「功徳を積む行為」、消費者は「費用」という認識の違いが存在するが、市川氏は「お布施も費用の一部と考えたほうがいい」という。

 「お布施は戒名のランク、お寺の格式や立地条件、檀家としての付き合い方で金額が変わってきます。お布施の相場が安い葬儀専門の僧侶もいるので、付き合いのあるお寺がない場合は、葬儀社に相談してみるといいでしょう。ただ、菩提寺があるのに、違うお寺の僧侶にお布施を払って戒名を授かっても、菩提寺のお墓に入れません。結果、戒名料を2度払うことになってしまいます」

 日本消費者協会の’07年の調査では葬儀総費用の全国平均は231万円。一般的な葬儀にはこれだけの費用がかかっている。

 「葬儀の金額は規模等によって変わるので一概には言えませんが、葬儀の仕組みをしっかり学び、事前に形式や場所、こだわりを明確にしておけば、150万円でも100万円でも、決めた予算内で納得のいく葬儀を行うことが可能なのです」


 葬儀費用の項目と目安    ※100名前後の会葬者を想定

 項目  金額目安  備考
 祭壇 白木
     生花
 30万〜100万円
 50 万〜120万円
 上限なし
 供花の代金を相殺できる場合がある
 棺  7万〜20万円  材質・仕様による
 ドライアイス  8000〜1万2000円  1日あたり
 枕飾り壇  1万〜3万円  安置の際の飾り付けに必要
 遺影写真  2万〜4万円  4つ切りカラー(花飾りなし)
 受付設備  1万〜3万円  机、椅子、記帳文具など一式
 看板関係  1万〜4万円  道案内・会場など。大きさ・枚数による
 司会進行  2万〜5万円  プロ司会者を依頼すると高額になる
 人件費  0〜10万円  祭壇費用に入っている場合は不要
 骨壷  1万〜3万円  火葬場で購入する場合は別途実費
 後飾り壇  1万〜3万円  枕飾り壇を併用する場合も多い


 実費費用の項目と目安    ※固=固定費、変=変動費

 項目  金額目安  備考
 式場 公営(固)
     民営(固)
 5万〜10万円
 20 万〜50万円
 集会場等は無料の処もある
 施設による
 火葬料(固)  0〜5万円  地域による
 安置費用(変)  7000〜1万円/泊  自宅以外で安置した場合
 公営は1000円程度からある
 香典返し(変)  2500〜3000円  即返しの場合
 (後返しは香典額の1/2〜1/3)
会葬御礼品(変)  500〜1000円  会葬礼状含む
飲食接待費(変)  3000〜5000円/人数  通夜振る舞い・精進落とし
 寝台車(変) 1万5000〜3万円/10km  深夜は割り増し料金
 霊柩車(変)  3万〜10万円/10km  車のランクや形による
マイクロバス(変)  3万5000円〜/台  24〜29人乗り
 貸布団(変)  3500円/組  式場に止まる場合に使用
 供花・花輪(変)  1万5000・2万円/基  依頼者が個別に支払う
 湯かん(固)  5万〜10万円  お願いした場合のみ

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