お葬式の基礎知識

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お葬式の形式


お葬式の形式

規模の見当がついたら、次は形式です。
お葬式の形式とは、簡単に言うと「宗教」のことです。

「あなたの宗教は?」と聞いてしまうと、よく「私は何の宗教にも入っていません」と言われてしまうのですが、特にどの宗教も信じていないという方でも、お葬式でご住職にお経を読んでもらう場合は、「仏教の形=仏式」となります。

仏式の他には、神道の形=神式、キリスト教のキリスト式、そして、あえて宗教色を無くした無宗教式などがあります。
お葬式の形は様々な宗教ごとに分かれていますが、自分の形式が分からないという方のほとんどが、仏式か神式です。

ざっくりとした雰囲気だけでも分かるように、大まかな特徴を紹介しますね。 


※1 のりと:神前で神官が唱える古体の言葉  
※2 たまぐしほうてん:榊(さかき)という種類の枝葉を捧げること
※3 カトリックは神父、プロテスタントは牧師と呼ぶ



ちなみに、現在、日本人の約8割が仏式のお葬式を行っています。
そして、行なったのが仮に「火葬のみ」だったとしても、ご住職に火葬場まで来てもらって、お別れのお経を読んでいただけば「仏式」ということになります。

仏式の場合は、宗派(しゅうは=仏教の中の分派・浄土宗、天台宗など十数派に分かれる)はどこになるのかや、菩提寺(ぼだいじ=代々のお墓やお付き合いがあるお寺)があるのかを、家族や親戚に確認しておきましょう。


仏式のことをもう少し詳しく。
仏式のお葬式の場合はご住職に来ていただきますが、どこのご住職でもいいということではありません。まず菩提寺に連絡をして来ていただきましょう。
遠くて来ていただけない場合は、菩提寺のご住職が紹介してくれる場合がありますので、お伺いをたててみます。紹介していただけた場合は、戒名のやり取りなどもスムーズです。

紹介していただけない時や、そもそも菩提寺がないという場合は、葬儀社や寺院の紹介所などで手配していただけます。

気をつけたいのが戒名です。
菩提寺がある場合は、いくらお葬式では他のお寺に来ていただいたとしても、戒名をいただくのだけは菩提寺からにして下さい。
他のお寺からもらった戒名では、菩提寺のお墓への納骨を断られることが多くあるのです。
ただし、お墓が宗教問わない霊園や公園墓地の場合は、どこから戒名をいただこうと納骨できます。

もし、戒名をいただくのがお葬式に間に合わなかったとしても、お葬式では俗名(ぞくみょう)といって、「市川愛」のように生前の名前でお経を読んでいただけます。
同じように、今後のお付き合いをするか分からないようなケースでは、俗名でお経を読んでいただきましょう。


このように、お葬式と宗教(形式)は、密接に関わっています。
あなたがお葬式を出すときに、どんな形式になるのかを考えておくと、葬儀社に一言で伝えることができますよ。

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